模試の復習はいつ・どこまでやる?1教科30分で終わらせる手順

こんにちは、理系のための大学受験塾SoRaの百瀬です。模試を受けたあと、
「復習しなきゃ」
「でも全然終わらない」
「3時間かけたのに数学しか終わらなかった」
という経験はありませんか。
真面目な生徒ほど、模試の復習に時間をかけすぎる傾向があります。しかし実際には、模試の復習は全問やる必要はありません。むしろ全問復習しようとして、自分の普段の勉強時間を削ってしまう方が問題です。
この記事では、模試の復習を
- いつやるのか
- どこをやるのか
- どれだけやるのか
- 何をやれば終わりなのか
という視点から、実際の指導で生徒に伝えている方法を解説します。
【この記事を読むべき人】
- 模試の復習に何時間もかかっている人
- 模試の解き直しが終わらない人
- 模試の復習をどこまでやればよいか分からない人
- 真面目に全問復習している人
【自己紹介】
百瀬 浩市
理系のための大学受験塾SoRa/個別進学塾TaNeの代表。
自らも生徒指導にあたり数学・物理・化学・英語と幅広い科目を指導。「理系のわからないをゼロにする」をモットーに理系の道に進みたいけど、数学が苦手な子の助けになれるよう日々邁進中。
結論:模試の復習は全部やらない
まず結論です。
模試は、「普段の勉強がどこまで身についているか」を確認するためのものです。模試そのものを解けるようになるための勉強をするものではありません。
そのため、
- 正答率の低い難問
- 未習範囲
- 解説を読んでも理解できない問題
まで全部やる必要はありません。模試後にやるべきなのは、「本来取れたはずの問題」を取りこぼさないことです。
なぜ全部やらなくていいのか、詳しい考え方は以前こちらの記事で書きました。あわせて参考にしてみてください。

いつやるか|模試から何日後まで
模試の復習は3日以内です。 私自身、生徒にも「模試の復習は72時間以内」と伝えています。
当日にやること|自己採点だけ
模試当日にやることは1つだけです。自己採点です。
所要時間は15〜20分程度。共通テスト模試なら、英語・数学・理科だけでも構いません。大切なのは、模試の記憶が残っているうちに結果を確認することです。
翌日〜3日以内にやること
ここが本番です。復習する問題を選び、必要な問題だけ解き直します。
なぜ3日以内なのか。理由は単純です。4日後になると、
- なぜ間違えたか
- どこで迷ったか
- 何を考えていたか
を忘れてしまうからです。模試直後の記憶が残っているうちに終わらせましょう。
1週間を過ぎたらやらない
一方で、「やらない」という選択することも重要です。具体的な基準としては、「模試から10日経ったけど復習してない」のであれば、その模試の復習はやらないことを勧めます。その時間があるなら、手持ちの参考書に戻った方が成績は伸びるからです。
もちろん模試結果の分析は必要ですが、全部解き直す必要はありません。
どこをやるか|復習する問題の選び方

ここが最も重要です。問題は次のように仕分けます。
| 問題 | 復習の優先順位 | 理由 |
|---|---|---|
| 正答率が高く落とした問題 | ◎ | 最優先 |
| 正答率が低く落とした問題 | △ | 基本的には後回し |
| 正答率が高く正解した問題 | × | やらなくてよい |
| 時間切れで解けなかった問題 | ○ | 検討価値あり |
正答率で線を引く
私なら共通テスト模試の場合、正答率50%以上で間違えた問題を最優先にします。受験生の半分以上が正解している問題だからです。
逆に、正答率20%未満の難問は捨てても構いません。模試は満点を取る試験ではありません。
「あと一歩で解けた」を見分ける
理系科目では、正答率だけでは足りません。例えば数学なら、
- 計算ミス
- 符号ミス
- 最後の計算だけ間違えた
という問題があります。こうした問題は優先して復習します。一方、問題を見ても何も思いつかなかった問題は後回しです。
まずは少ない勉強時間で伸びるところを取りに行きましょう。
手をつけなくていい問題
次のような問題には手をつけません。
- 未習範囲
- 正答率が極端に低い難問
- 二次試験レベルの発展問題
- 解説を読んでも分からない問題
これらは模試の復習ではなく、参考書で対処するべき内容です。
どれだけやるか|1教科あたりの時間と問題数
私がおすすめする上限は、1教科30分、3問までです。
教科別の目安
| 教科 | 時間 | 問題数 | 優先するもの |
|---|---|---|---|
| 数学 | 30分 | 2〜3問 | 計算ミス・典型問題 |
| 物理 | 20〜30分 | 2問程度 | 全て |
| 化学 | 20〜30分 | 3問程度 | 理論計算・頻出知識 |
| 英語 | 20分 | 2題程度 | 文法などの基礎知識 |
数学
数学は、解説を読んで終わりではありません。もう一度自力で解けるかを確認します。ただし難問は不要です。
数学で手が止まる原因そのものについては、こちらで解説しています。

物理
物理は、「なぜその公式を使うのか」を確認します。計算を最後までやり直す必要はありません。
普段の物理の勉強の進め方は、こちらの記事にまとめています。

化学
化学は、知識不足なのか計算不足なのかを切り分けます。特に理論化学の復習効果は高いです。
化学でつまずきやすいポイントは、こちらで整理しています。

時間が足りないときに削る順番
優先順位は次のとおりです。
- 正答率が高いのに落とした問題
- あと一歩で解けた問題
- 時間切れで解けなかった問題
- 難問
迷ったら難問から切りましょう。
何をやるか|効果的な模試の復習手順
模試の復習は、次の流れで行います。
| ステップ | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| ① | 5分 | 問題選別 |
| ② | 10分 | 解説確認 |
| ③ | 10分 | 解き直し |
| ④ | 5分 | 間違い原因記録 |
合計30分です。
解き直しはノートに書くのか、頭の中でやるのか
私は基本的に、清書ノートは不要だと思っています。
よくあるのが、
- 問題を貼る
- 解説を書く
- きれいにまとめる
だけで終わるパターンです。しかし、それでは成績は伸びません。
重要なのは、解説を閉じた状態で再現できるかです。ノートを作るより、もう一度解く方が価値があります。
復習の終わりの判断
復習が終わる条件はシンプルです。解説なしで解法を説明できること。 それ以上は不要です。
同じ問題を5回も6回も解く必要はありません。
模試の復習より先に、参考書に戻ったほうがいい場合
実は、ここが大事です。
例えば数学なら、問題のほとんどで手が止まった状態であれば、青チャートに戻るべきです。

化学なら、理論化学が分からない状態で模試を復習しても意味がありません。セミナー化学の基本問題に戻った方が伸びます。

物理なら、エッセンスレベルが定着していない状態では、模試より『物理のエッセンス』を優先しましょう。

模試は実力確認の場であって、学習の中心ではありません。
まとめ|模試の復習は、まず解き直す問題を絞ろう
今回は、模試の復習をいつやるか、どこをやるか、どれだけやるか、何をやれば終わりかまで解説してきました。
模試の復習で大切なのは、全問復習せず、本来取れたはずの問題だけを解き直すことです。
模試の復習で大切なこと
「全部やる」のではなく
「取れた問題を取り戻す」
まずは、次の順番で進めてみましょう。
3日以内に終わらせる
当日は自己採点だけ。翌日〜3日以内に、記憶が残っているうちに解き直します。1週間を過ぎたら参考書に戻ります。
当日 自己採点 → 3日以内 解き直し
復習する問題を選ぶ
正答率50%以上で落とした問題と、あと一歩で解けた問題を優先します。未習範囲や難問には手をつけません。
1教科30分・3問まで
解説を閉じた状態で再現できるかを確かめます。清書ノートは不要です。
選別5分 → 解説10分
解き直し10分 → 記録5分
得点率が低いなら参考書へ
問題のほとんどで手が止まったなら、模試の復習より、青チャートやセミナー化学、物理のエッセンスに戻る方が伸びます。
まずは今日、直近の模試から、正答率50%以上で落とした問題を3問選んでみてください。
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