【2026年版】東京農工大学の数学は難しい?傾向・対策・合格のための参考書ルートを紹介!

今回は、東京農工大学の数学の攻略方法について解説します。参考書のみを使った方法に限定した、誰もが使える攻略法なので、ぜひ友達にも教えてあげてください。理系専門の塾長が、どこよりも詳しく解説していきます。それでは始めましょう。
【この記事を読むべき人】
- 東京農工大学に絶対に合格したい人
- 東京農工大学の数学ではどんな問題が出るかを知りたい人
- 普段使っている参考書で戦えるか知りたい人
東京農工大学の数学の基本情報
まず、東京農工大学の2020年度入試以降の問題形式を以下の表にまとめました。
今回は、募集人員が一番多い前期日程についての情報をまとめています。
| 大問構成 | 4問 |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題形式 | 大問1~4でテーマごとに出題 |
| 解答形式 | 全問記述式 |
| 配点 | 工学部: 数学350点満点 英語150点満点 理科400点満点 計900点満点 農学部: 数学200点満点 英語200点満点 理科300点満点 計700点満点 |
| 数学の目標点数 | 数学が苦手な人:60% 数学が得意な人:65% |
| 頻出分野 | ◎ 数Ⅲ微積分 ○ ベクトル、複素数平面、数列、確率 |
- ◎は毎年、大問のテーマになったり、何らかの形で出題される頻出分野
- ○は◎ほどではないにせよ、よく問われる分野
次に2021〜2025年度入試の英数理合計での「合格者平均得点率」をまとめました。得点率は学科によって大きく変わるため、自分の目指す学科に合わせてご覧ください。
| 学部 | 学科 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 農学部 | 生物生産学科 | 29.2% | 52.6% | 49.7% | 51.9% | 59.2% |
| 応用生物科学科 | 36.4% | 58.7% | 52.1% | 49.3% | 59.3% | |
| 環境資源科学科 | 36.8% | 50.3% | 43.9% | 48.4% | 49.1% | |
| 地域生態システム学科 | 32.5% | 53.5% | 42.7% | 44.1% | 49.8% | |
| 共同獣医学科 | 49.6% | 70.0% | 68.2% | 64.3% | 81.1% | |
| 工学部 | 生命工学科 | 40.0% | 63.5% | 55.6% | 51.6% | 61.4% |
| 生体医用システム工学科 | 34.7% | 65.0% | 56.3% | 56.3% | 57.9% | |
| 応用化学科 | 42.8% | 62.8% | 57.8% | 56.5% | 64.2% | |
| 化学物理工学科 | 44.5% | 61.3% | 56.7% | 55.0% | 60.4% | |
| 機械システム工学科 | 40.5% | 60.3% | 61.5% | 54.0% | 60.2% | |
| 知能情報システム工学科 | 44.3% | 65.4% | 60.5% | 57.2% | 62.4% |
令和3年度は全体的に数学の得点率が低く落ち込んでいますが、それ以外の年度はおおむね50%〜60%台で推移していることがわかります。また、農学部の共同獣医学科は他学科と比較して毎年高い得点率が求められています。
東京農工大学の数学の傾向・対策・目標点
東京農工大学の数学は、難しい問題と確実に解きたい標準問題がはっきりと分かれたセットになっているのが特徴です。発想力を問われるような奇問・難問は少なく、全体的にオーソドックスな出題ですが、その分計算量が多く、処理の正確さが強く求められます。途中計算を正確に進められるかどうかが得点を大きく左右するため、計算ミスには厳重な注意が必要です。
- 難易度としては、最低限黄チャートレベルの基本〜標準的な典型問題を完璧にしておくことが求められます。解法がすぐに頭に浮かび、最後まで計算を狂いなくやり切る状態を作っておくことが、合格点に直結します。
- 大問4つに対して試験時間は120分と、1問あたり30分の時間がかけられます。しかし、計算量がやや重い問題が多いため、時間的な余裕は決して多くありません。難度が一段上がっている小問や設問には早めに見切りをつけ、解ける標準問題を確実に取り切る戦い方が重要です。
- 頻出分野は、なんといっても数IIIの微積分であり、毎年大問4題中2題(全体の半分)を占める中心的な構成が続いています。残りの2題は、空間ベクトル、数列、複素数平面などから出題されやすいです。
- 数IIIの微積分は、増減表の作成からグラフの描画、面積や回転体の体積を求める典型的な問題がよく出題されます。定数分離や二次方程式の解の配置などと絡めて出題されることもあります。
- また、近年は「速度・加速度・位置」など、物理的な状況設定と結びついた微分積分の問題が増えてきている点に注意が必要です。物理を履修していない生物選択者にとってはイメージがつきにくく負担になる可能性があるため、速度や位置に関する数III微積分の演習量を積んでおく必要があります。いずれにせよ、典型演習を徹底した人が報われる分野です。
- 空間ベクトルや数列、複素数平面もよく出題されますが、こちらも問題設定自体は比較的素直です。ただし、空間ベクトルは方針が立てやすい反面計算が煩雑になりやすく、数列では数学的帰納法の証明や連立漸化式などが問われます。いずれも「どこかで見たことがあるオーソドックスな問題」を最後まで解き切る力が試されます。
- 基本的に、各年度のセットの中には必ず「黄チャートに載っているようなオーソドックスな問題」が含まれています。難問が完答できなくても、そういった標準・典型問題をいかに落とさず、確実に点数を取り切れるかが合否の分かれ目となるでしょう。
- 目標点は、農学部を志望する人は50%、工学部を志望する人は55〜60%を目指しましょう。(※農学部 共同獣医学科は例外的に高く、70〜80%程度が必要になる年もあります。)年度によって難易度が上下することはありますが、まずは標準的な問題を取り切ってこのラインを安定して越えることが第一目標です。
以上の傾向を踏まえて、東京農工大学の合格に向けた参考書のルート・攻略法をお伝えします。
東京農工大学への参考書ルート・攻略法
東京農工大学の数学を攻略するための参考書ルートを説明します。【基礎固め】→【定石習得】→【実践演習】の順番で進めていきます。
参考書ルート一覧

- 基礎固め
- 教科書ガイド
- 初めから始める数学シリーズ
- 定石習得
- 黄チャート
- やさしい高校数学シリーズ
- 実践演習
- 赤本(過去問)
- 坂田アキラの 数IIIの微分積分が面白いほどわかる本
以下に各項目の参考書について説明します。
【基礎固め】まずは教科書レベルを完璧に
基礎固めの参考書は、学校の数学の授業進度に合わせて使うのがベストです。もし学校の進度が遅い場合には、予習用の教材としても使うことができます。教科書に合わせた「教科書ガイド」か、「初めから始める数学シリーズ」のどちらかを使って勉強を進めていきましょう。
数学において、この【基礎固め】は非常に重要です。公式の成り立ちや使い方、言葉の定義などをしっかりと押さえておかないと、この後いくら勉強しても成績が上がりません。これまで、そういった生徒をたくさん見てきました。数学を得意だと思っている人は飛ばしがちなフェーズですので、絶対にきちんとやっておきましょう。
教科書ガイド

教科書ガイドは教科書の練習問題や章末問題の解説が載っている参考書です。教科書の説明を読みながら、教科書ガイドを使って教科書の問題を進めていくことで文字通り「教科書レベル」に到達することができます。学校で使っている教科書の教科書番号をもとに購入しましょう。
初めから始める数学シリーズは、教科書の説明を噛み砕いた口調で教科書レベルの内容を説明してくれている参考書です。教科書口調が合わない人は、こちらの参考書で基礎固めをするのがおすすめです。こちらも教科書同様に学校の授業の予習や復習におすすめです。
【定石習得】頻出分野の解法を体にしみ込ませる
【定石習得】では、【基礎固め】で教科書レベルの内容を理解している前提で、数学の問題でよく出てくる定石問題の解法を学んでいきます。
東京農工大学の数学の難易度を考えると、やってほしいのは黄チャートです。黄チャートの例題をすべて解けるようにしておけば、東京農工大学の数学で十分に合格点を狙うことができます。
しかし、黄チャートが進めにくい or 頭に入ってこないと感じた場合には、やさしい高校数学シリーズで進めても構いません。黄チャートのほうが網羅している問題数は多いですが、どちらも同じ難易度の問題が揃っているので、自分に合う方を使っていきましょう。
東京農工大学では、数Ⅲの微積分・ベクトル・数列・複素数平面・確率が頻出分野になっています。黄チャートでこれらの分野に取り組む際は、特にしっかりと固めるようにしてください。時期としては、黄チャートなら受験直前まで演習を続けましょう。ただし、高3の夏休みまでに7割ほど解ける状態を目指しましょう。
黄チャートは、教科書例題レベル〜章末問題、入試レベルの問題が掲載されている網羅系参考書です。東京農工大学の数学においては、黄チャートに掲載されているレベルの問題を確実に正解できるようにすることが大事です。特に頻出分野である数Ⅲの微積分・ベクトル・数列・複素数平面・確率については、黄チャートの問題を繰り返し演習して、しっかりと固めておきましょう。
やさしい高校数学シリーズは、初学者を前提に教科書の内容からさかのぼって定石を丁寧に説明してくれている参考書です。そのため、勉強時間がない受験生は、やさしい高校数学で【基礎固め】も兼ねてしまうのもアリです。黄チャートと比べると定石の網羅性は低いですが、頻出である定石問題を一通り学ぶことができます。チャート形式が向いていないなと感じる人にはおすすめです。
【実践演習】東京農工大レベルに引き上げる
最後の【実践演習】では、【定石習得】をしたのちに、実際に東京農工大学の問題を解けるレベルまで引き上げるフェーズとなります。黄チャート・やさしい高校数学シリーズで解法を学んでいても、東京農工大学の問題を解くとなると難しい場合もあります。
実際の入試問題では、パッと見では定石とは気づきにくいように問題がアレンジされているからです。そのギャップを埋めるために【実践演習】を行なっていきます。このフェーズは、できれば高3の夏休みから実施できることを目標にしていきましょう。
東京農工大学では、数Ⅲの微積分が得点の核になっています。黄色チャートなどで定石を学んだ後に、この一冊で微積分の解き方をしっかりと押さえておきましょう。数Ⅲ微積分の考え方を固めるのにちょうど良い参考書で、一通り学んだ後にやると知識が体系化されて、数Ⅲの微積分が得意になるはずです。問題が難易度ごとに分類されており、「ちょい難」「もろ難」といった上位レベルの問題も解けるようになっていると完璧です。
赤本(過去問)
赤本は直前期にやるのが一般的ですが、直近1年分のみ5〜6月に一度解いておくのをおすすめします。東京農工大学の問題がどのレベルなのかを肌感覚で知ってもらうためです。【定石習得】の参考書をやる中で現状とのレベル差を確認しておくと、到達目標を具体的にイメージしやすくなります。
東京農工大学の入試問題は計算量が多く、計算ミスを誘発しやすい設問が多いのが特徴です。定石が身についているだけでなく、確実に解き切る正確さとスタミナが求められます。赤本での演習を通じて、最後まで解き切る力を養っておきましょう。
まとめ
ここまで、東京農工大学の数学の傾向・対策・参考書ルートを紹介してきました。ポイントを整理すると次の通りです。
東京農工大学は、数Ⅲの微積分をはじめとした頻出分野をしっかり押さえれば、十分に合格が狙える大学です。逆に言えば、「難問を解く力」よりも「標準問題を落とさない力」が合否を左右します。現状と対策を冷静に見極めた上で、自分が今やるべき勉強に集中していきましょう。
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