【2026年 共通テスト 講評】数学ⅠAを攻略するのに求められている力は何か

2026年の共通テストの数学ⅠAを解いてみました。


改めて感じたのが、「難しいことができるか」よりも限られた時間の中で、すぐに正確に処理できるかが強く問われている試験だということです。

今回は、この「限られた時間の中ですぐに正確に処理できるか」の部分をもう少し言語化していこうと思います。


目次

① 解法のひらめきの速度

まず一つ目が、解法のひらめきの速度です。

問題を見たときに、

  • どんな条件が与えられているのか
  • 何を求めたい問題なのか

この2点を素早く整理し、
これを求めたいなら、まずこれを計算するよね
という解法の方向性がすぐに立つかどうかが大事になってきます。

難しい問題の解法を知っている必要はありません。


白チャートや黄チャートに載っているような基本的な解法を瞬時に引き出せるかどうかで決まります。


「基本問題を見た瞬間に、使う道具が頭に浮かぶ」

この状態を作っていくために、やはり、スピードも含めた基礎基本の徹底なんだと思います。


② 情報の処理速度

二つ目が、情報の処理速度です。

共通テストの問題は、いわゆる「見慣れた典型問題」ばかりではありません。

  • 少し丁寧に読まないと問題設定がわかりにくい問題
  • 問題文が長く読み取るのが大変な問題

が多く見られます。

だからこそ、

  • 問題文で何が起きているのか
  • 今、自分は何をしようとしているのか

を一つ一つ正確に追っていく力が必要になります。

特に図形問題では、

  • 問題文通りに図を丁寧に描けるか
  • 勝手な思い込みで図を書いていないか

が、そのまま正答率に直結します。図を正しく描けていなければ、その後どれだけ頑張っても、問題は解けません。

こういった力は、

  • 普段から問題を読むときに自分の脳内で対話をしながら文章を読めているか
  • 文章がわからなくなったときにちゃんと戻って確認できているか

こういった勉強姿勢がダイレクトに反映されます。共通テストのときだけ文章を丁寧に読もうとしても読めるわけはなくて、普段から文章の意味や問題の意味を読み取ろうとする姿勢が大事になってきます。


③ 式やグラフの意味を理解すること

三つ目が、
自分が立てた式や書いたグラフの意味を理解する
という点です。

たとえば二次関数の最大・最小の問題であれば、

  • 範囲はどこからどこまでか
  • その範囲内で、どこが最大・最小になるのか

2026年の共通テスト数学ⅠAでは、こういった式とグラフを結びつけてイメージできているかがダイレクトに問われました。

単に計算を進めるのではなく、

  • 式を書いたときにその式のグラフがどう動くか
  • 式が変わることでグラフがどう変化するか、

こういったことをイメージしながら、普段から解いているかが大事になります。

また、共通テストの問題は大問や小問ごとに文脈を持った構成になっており、

冒頭で「最終的に何を求めたいか」が宣言され、そのために途中の設問が用意されています。

その流れの中で、各問題があるので、今解いているこの設問は、全体の中で何を求めていることになるのかを考えるなどメタ認知の力が重要になってきます。


全体を通して

2026年の共通テスト数学ⅠAを解くと分かりますが、数値がきれいになるようにものすごい配慮がされています。

おそらく各受験者の数学の学力を見る上で、計算ミスがなるべく起こらないような設計がされているのだと思います。そういった意味では、共通テストは計算で苦しませる試験ではありません。

もちろん、9割以上を狙うレベルでは計算の精度や計算の工夫が結果を分ける場面もあります。

ただし、

  • 7割〜8割を目標とするのであれば

必要なのは、

  • 解法のひらめきの速度
  • 情報の処理速度

この2つをどれだけ高められるかだと感じました。そして、解いていく中で文脈や式の意味を理解していくことが大事です。

そういった意味では思いのほかに、解くスピードも含めた基本問題の徹底と、日頃の学習態度がものを言うのだと思います。

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この記事を書いた人

百瀬 浩市のアバター 百瀬 浩市 理系のための大学受験塾SoRa 代表/塾長

埼玉県立所沢高校を卒業。現役で東京農工大学工学部に入学。(その他、東京理科大学理学部、明治大学理工学部、芝浦工業大学工学部、東洋大学理工学部にも合格)
大学在学中に大手予備校にて指導経験を積む。大学卒業後、地元の個別指導塾にて教室長を務めたのち、理系のための大学受験塾SoRaを立ち上げて現在に至る。

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