共テ化学はなぜ難しいのか?

こんにちは、SoRaの百瀬です。
当塾でも使わせて頂いている数学リニアを作成した草下先生が共テ化学や東大化学について考察したブログをご紹介します。
こちら↓
https://hanajuku.net/2025examanalysis/
読んでない方はぜひお読みくださいませ。
近年の共テ化学の言語化しにくい、あの難しさを見事に分析されています。
私自身もセンター試験から共テに変わって、化学が難しくなったのを感じています。
ただ、化学を知らない人からすると、「難しくなった=マイナーな知識が問われている」というイメージを持たれるかもしれません。
また、実際に受験生からしても、「こんな問題、問題集で見たことないし!」と思うような問題がたくさん出てきます。
なので、初見の知識が出てくるから対策のしようがないと思われても仕方ないのですが、実は共テ化学の難しさは、初見の知識が出てくるところではないのです。
問題を見た時に、こんなの知らないよと思うような問題でも、「基本的な知識から推測をする」ことによって導けるようになっています。
ただ、この「基本的な知識から推測をする」というのが非常に難しい。
例えば、アルコールの性質についての問題が出てきたとします。センター試験までは、アルコールの性質を直接聞くような問題が出題されていました。
しかし、共通テストでは、アルコールの性質を直接聞くのではなく、初めて見るような実験や状況の中でアルコールの性質から推測できることを考えなければなりません。
こういった推測ができるようになるには、「アルコールってこういう物質だよね」というように、常識レベルで理解していること、なぜアルコールがそういった性質を持つのかを知っていること、が重要になります。
アルコールの性質って何だっけ??と思い出していたり、なんでそんな性質を持つのか、理由がわからなかったりすると、知識を応用することはできません。
知識を応用するということは、その知識を身体化する、つまり常識レベルで自分の中に昇華していく必要があるのです。
そういった意味で、知識を応用していく共通テストの化学は難しいのだと思います。