【2024年版】立教大学理学部の数学は難しい?傾向・対策・合格のための参考書ルートを紹介!

今回は、立教大学 理学部に受かるには数学をどのように攻略したら良いのかを解説します。参考書のみを使った方法に限定した誰もが使える攻略法なので、ぜひ友達にも教えてあげてください。理系専門の塾長がどこよりも詳しく解説をしていきます。それでは始めましょう。

【この記事を読むべき人】

  • 立教大学 理学部に絶対に合格したい人
  • 立教大学 理学部の数学ではどんな問題が出るかを知りたい人
  • 普段使っている参考書で戦えるか知りたい人

【自己紹介】
百瀬 浩市
「理系のための大学受験塾SoRa」の代表。2024年までで多数の合格者を輩出。GAMRCHの数学は過去10年分以上研究している。

目次

立教大学 理学部の数学の基本情報

まず、立教大学 理学部の2020年度入試以降の個別試験について以下の表にまとめました。
立教大学は個別試験は2/6と2/9の2つの日程があり、複数日程受験することができます。どちらの日程も問題の難易度や形式や各科目の配点は同じです。

大問構成3問(数学科は4問構成)
試験時間75分(数学科は100分)
出題形式大問1は小問集合、大問2~4はテーマごとに出題
解答形式大問1は答えのみ、大問2~4は記述式
配点数学科:
数学 200点満点
英語 100点満点(共テor英検)
理科 100点満点
計400点満点

物理学科:
数学 150点満点
英語 100点満点(共テor英検)
理科 150点満点
計400点満点

化学科・生命理学科:
数学 100点満点
英語 100点満点(共テor英検)
理科 150点満点
計350点満点
数学の目標点数数学が苦手な人:70%
数学が得意な人:80%
頻出分野◎ 数Ⅲ微積分、確率、図形と方程式、ベクトル

◎は毎年、大問のテーマになったり、何らかの形で出題される頻出分野です。

また、立教大学は合格最低点を公表していないため、何割以上取れれば合格になるかは分かりません。しかし、試験の問題を見る限りは全体で70%以上取れていれば合格点に到達できると予想されます。

立教大学 理学部の数学の傾向・対策

立教大学の理学部の数学は黄色チャートの例題レベルの問題がさまざまな分野から満遍なく出題されます。他のGMARCHと比べて典型問題が多いのが特徴です。問題文が複雑で難しそうに見える問題も出題されますが、一つ一つひも解いていけば典型問題に集約されていきます。

  • 2/6も2/9もどちらも同じ形式の同レベルの問題が出題されます。
  • 大問1は小問集合になっており、以下の範囲がよく出題されます。
    • 数Ⅲ:極限、微積分
    • 数ⅠA:整数、確率、データの分析、二次関数、二次方程式
    • 数Ⅱ:指数対数、三角関数、高次方程式、複素数と方程式
    • 数BC:数列、ベクトル
  • 大問2、3では図形を絡めた問題が非常に多く出題されます。特に、増減表を書いたり、面積を求めたりするような数Ⅲの微積分の問題は毎年出題されています。他にもベクトル、図形と方程式の分野の問題が出題される傾向にあります。
  • 大問4は数学科受験者のみが解く問題になっており、複素数平面が頻出です。過去、2020年からの2/6と2/9の両日程過去10回分の試験で4回出題されています。
  • 大問4は複素数平面以外では、方程式を絡めた整数問題などが出題され、問題の抽象度が高く、他の大問と比べると難しい傾向にあります
  • 全体として、典型問題が多いので、「典型問題をいかに落とさないか」「典型問題に落とし込めるパターンに持って行けるか」が勝負の分かれ目となります

以上の、傾向を踏まえて、立教大学 理学部の合格に向けた参考書のルート・攻略法をお伝えします。

立教大学 理学部への参考書ルート・攻略法

立教大学 理学部の数学を攻略するための参考書ルートを説明します。【基礎固め】→【定石習得】→【実践演習】の順番で進めていきます。 

  • 基礎固め
    • 教科書ガイド
    • 初めから始める数学シリーズ
  • 定石習得
    • 黄色チャート
    • やさしい高校数学シリーズ
    • 基礎問題精講シリーズ
  • 実践演習
    • 赤本(過去問)
    • 短期集中ゼミ数ⅠAⅡB
    • 志田晶のベクトルが面白いほどわかる本

以下に各項目の参考書について説明します。

【基礎固め】

基礎固めの参考書は、学校の数学の授業進度に合わせて使うのがベストです。もし学校の進度が遅い場合には、予習用の教材としても使うことができます。教科書に合わせた「教科書ガイド」か、「初めから始める数学シリーズ」のどちらかを使って勉強を進めていきましょう。

数学において、この【基礎固め】は非常に重要です。公式の成り立ちや使い方、言葉の定義などをしっかりと押さえておかないと、この後いくら勉強しても成績が上がりません。これまで、そういった生徒をたくさん見てきました。数学を得意だと思っている人は飛ばしがちなフェーズですので、絶対にきちんとやっておきましょう。

教科書ガイド

教科書ガイドは教科書の練習問題や章末問題の解説が載っている参考書です。教科書の説明を読みながら、教科書ガイドを使って教科書の問題を進めていくことで文字通り”教科書レベル”に到達することができます。
学校で使っている教科書ごとに教科書ガイドはあるので、使っている教科書の教科書番号をもとに購入しましょう。

初めから始める数学シリーズ

初めから始める数学シリーズは、教科書の説明を噛み砕いた口調で教科書レベルの内容を説明してくれている参考書です。教科書口調が合わない人は、こちらの参考書で基礎固めをするのがおすすめです。こちらも教科書同様に学校の授業の予習や復習におすすめです。

【定石習得】

【定石習得】では、【基礎固め】で教科書レベルの内容を理解している前提で、数学の問題でよく出てくる定石となる解法を学んでいきます3冊のうちどれか1冊を進めましょう

立教大学 理学部の数学の難易度を考えると、ここで紹介する【定石習得】のフェーズをしっかりと固めることが重要になります

時期としては、【基礎固め】から【定石習得】までの参考書を高3の夏休みまでに7割ほど解ける状態を目指しましょう。【基礎固め】の参考書の内容を全てやってから定石習得に入っても構いませんし、分野ごとに【基礎固め】から【定石習得】までを一気にやってしまってもOKです。

黄色チャート

黄色チャートは、教科書例題レベル〜章末問題、入試レベルの問題が掲載されている網羅系参考書になります。
立教大学 理学部では、黄色チャートの基本例題に載っているような典型問題が出題されるので、確実に解けるようにしておきたいです。今回紹介する3冊の中では、黄色チャートが最も問題数が多いですが、その分幅広い問題をカバーしているため黄色チャートがおすすめです。

やさしい高校数学シリーズ

やさしい高校数学シリーズは、初学者を前提に教科書の内容からさかのぼって定石を丁寧に説明してくれている参考書です。そのため、勉強時間がない受験生は、やさしい高校数学で【基礎固め】も兼ねてしまうのもアリです。
黄チャートと比べると定石の網羅性は低いですが、頻出である定石の解法を一通り学ぶことができます。

基礎問題精講シリーズ

基礎問題精講シリーズは、やさしい高校数学や黄色チャートよりも網羅性に欠けますが、最低限の定石となる解法を少ない問題数で学ぶことができる取り組みやすい問題集です。黄色チャートをやる時間がない人や、やさしい高校数学が丁寧すぎて逆にくどいと感じる人におススメです。定石の網羅性は低いので、苦手分野や頻出分野は必ず黄色チャートと組み合わせて演習をしていきましょう。

【実践演習】

最後の【実践演習】では、【定石習得】をしたのちに、実際に立教大学 理学部の問題を解けるレベルまで引き上げるフェーズとなります。

【定石習得】のフェーズで紹介した問題集を固めてくれれば、問題を解くために必要な知識は揃っています。そのため、基本は過去問を解いて【定石習得】の参考書を復習していくのを受験直前まで続けてください

しかし、そうは言っても、

  • 問題集の問題は解けるけど、入試問題になると解けない
  • 入試問題のような複雑な問題に対して解法の定石を当てはめて解けない

といったギャップが発生する可能性があります。そのギャップを埋めるために赤本以外の問題集も使っていきます。このフェーズは、できれば高3の夏休みから実施できることを目標にしていきましょう

赤本(過去問)

赤本は直前期にやるのが一般的ですが、直近1年分のみ5,6月くらいに一度解いておくのをオススメします。立教大学 理学部の問題がどのレベルなのかを肌感覚で知ってもらうためです。立教大学 理学部の個別試験は2日程あり、かつ毎年出題される問題も似ているので、どれだけ過去問を解いたかがダイレクトな対策となります。

2025大学入試短期集中ゼミ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・C

【定石習得】の参考書が本当に完璧になっているかを最終チェックする問題集として最適です。大問1の小問集合のような問題が載っていて、1日16題ずつ解いていけば10日間で一通りの範囲をチェックできる仕様になっています。

改訂版 志田晶の ベクトルが面白いほどわかる本 (志田晶の数学シリーズ)

ベクトルの問題は、解ける人は解けるし、解けない人は解けない差がつく分野です。しかし、典型パターンを抑えて定石を当てはめられるようになれば安定して点数が取れる分野でもあります。
立教大の入試においてもベクトルの問題は一番差がつきやすいので、この参考書で入試レベルの問題に対してどのように定石を当てはめていけば良いかを学びましょう。

まとめ

ここまで、立教大学 理学部の数学の傾向とその対策、参考書ルートを紹介してきました。立教大学の理学部は、典型問題が多く、基礎的な学力を問われる試験です。現状と対策をしっかりと見極めた上で、自分のやるべき勉強をしていきましょう。理系のための大学受験塾SoRaでは、あなたがやるべき参考書やその勉強法を無料面談でお伝えしています。ここで紹介した参考書だけでなく、あなたの学校の進度や学習状況に合わせてより最適な参考書やその勉強法をお伝えしています。

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この記事を書いた人

百瀬 浩市のアバター 百瀬 浩市 理系のための大学受験塾SoRa 代表/塾長

埼玉県立所沢高校を卒業。現役で東京農工大学工学部に入学。(その他、東京理科大学理学部、明治大学理工学部、芝浦工業大学工学部、東洋大学理工学部にも合格)
大学在学中に大手予備校にて指導経験を積む。大学卒業後、地元の個別指導塾にて教室長を務めたのち、理系のための大学受験塾SoRaを立ち上げて現在に至る。

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