「先生、塾の数学の授業で本質を追求する勉強の楽しさに気づけました」と話してくれた生徒のノート
先日の授業で嬉しいことがあったのでブログに報告。
日頃、塾の中で数学でも何でも学んだことを言語化してインプットしていこう!という話をしている。
そんな中で、ある生徒が数Ⅲの積分について、講師が話した積分の歴史的な流れを紙にまとめてきたのだ。
授業で講師が話したことをメモしておくくらいならよくあることだが、
それがかなりボリューム笑(素晴らしい!)
その一部がこちら↓
(7枚あるうちの1枚を抜粋)
書いてきた生徒曰く、お父さんを召喚してお父さんに説明をしながら書いたとのこと。担当講師も興味あったら調べてみてと話したものの、まさかここまで言語化してくるとはびっくり!
もちろん、私もびっくり!笑
講師がチラッと言ったことを自分なりに調べてここまで言語化してくるのは、そう簡単に出来ることじゃない。
数学と歴史が融合した面白い話ではあるので、興味を引く子は引く話なのかも!とは思ったが、大学の数学に片足突っ込んだ話なので難易度は高校生レベル越え。
私が何よりうれしかったのは、彼女が高校生レベル以上のことを学んだことではなく、自分で調べて自分なりの解釈を言語化するというプロセスを経てくれたことである。
自分の考えを整理して言葉にする作業は大学受験ではめちゃくちゃ大事。そのプロセスは訓練で成長していくものなので、その訓練を積んでくれたからうれしいのである。
もちろん、積分の歴史的な流れは、受験には関係ないので、何やっているんだと思われる方もいるかもしれないが、すこし周り道になってもこういったことは大事なんじゃないかと思っている。
最終的に、その子は建築学科志望だったのだが、「授業の中でいろんなことの本質に触れるおもしろさに気付けた、だから、建築に限らずそういった本質的なことを深く学べるようなところに行きたい」と北大の総合理系に志望校を変えた。
人生どうなるか分からないが、学んでいくプロセスの中で、少しでも学術的な面白さに気づいてもらえたならうれしい限りである。