SoRaの塾長にとっての良い授業とは何か

こんにちは、SoRaの百瀬です。
唐突ですが、昨日は非常に良い授業ができました。
塾講師として生徒を指導していると、そう思える瞬間が何度かあります。
ただ、良い授業というのは、生徒が内容を理解してくれたとか、問題を解けるようになったとか、そういったことではありません。
少し奢った態度かもしれませんが、生徒が問題を解けるようになること自体は、生徒の反応を見ながらスモールステップで丁寧に説明をしていけば、たいていの場合は問題なくできるからです。
では、私が考える良い授業とは何か。
それは、今後の行動を大きく変えられる、生徒の心に刺さるようなことを言えたかどうかです。
SoRaは、自学力を育てる塾です。SoRaの真価が問われるのは、授業以外でその生徒がどんな行動を起こしたかであり、その行動が成績へと結びついていきます。
今日の時点で、その後の行動が変わるかは分からないので、結果的に良い授業ができていたかはまだ分かりませんが、その予感はしています。
「今後の行動を大きく変えられる、生徒の心に刺さるようなこと」を言うには、常日頃から生徒を観察していないといけません。
その生徒がどんな問題を抱えていて、それに自覚的であるのか、無自覚であるのか、勉強以外なら今何に意識が行っているのか、どんな思考の癖があるのか。
オンライン上ではあるものの、生徒とのメッセージのやり取りや提出されたノート、画面越しに見える生徒の表情、そういったものから観察することができます。
そういった生徒の機微を察知しながら、「今だ!」というタイミングで、生徒の心に刺さる何かを言えることが大事になります。
ちょっとタイミングが遅れたり、早過ぎてもいけません。
遅すぎると、生徒からしたら「いやー、今言われてもなー」となるし、早すぎると、生徒がそのメッセージを受け入れる土壌ができていないので、「先生、まじうざい」で終わってしまいます。
生徒自身が言語化できていなくても、心の奥底でうまく行ってないことを認識していたり、現状のままではまずいことを薄々感じたりする瞬間を逃してはいけないのです。
そして、そんな生徒の心に刺さるように、エピソードも交えながら、伝えたいメッセージを伝えます。
色々と言いたいことがあっても、欲張り過ぎないように。
できる限りメッセージのコアの部分を絞りに絞ります。
そうやって、伝えることを極力シンプルにしながら、どんな言葉なら通じるのか、言葉のチョイスを考えながらしゃべります。
私としては、私の話を聞いて生徒がハッとした表情してくれれば、ひとまずはそこで話した価値はあったなと思っています。
もちろん、常にうまくいくわけではなく、タイミングが微妙に早過ぎたり、逆に遅過ぎたり、生徒に伝わらないようなメッセージになってしまったりすることもあります。(ただし、後でわかってくれればいいという姿勢で、あえて伝わらないメッセージを言うこともあります笑、後にメッセージを伝える際の伏線として)
と言うわけで、こんな感じで私自身も生徒と学びながらやっているというお話でした!