プロが教える!自分に合った問題集の選び方 3つのポイント
志望校や自分のレベル感に合わせてどういった問題集が良いのかといった情報はネットで調べるとたくさん出てくるものの、それらの問題集が本当に自分に合っているのかを感覚で何となく判断している人は多いのではないでしょうか?
しかも、選んだ問題集が本当に合っているとも限りません。もし合わない問題集を選んでしまうと、全くの無駄な時間とは思わないものの、多少なりとも遠回りになってしまいます。
私も受験生の時に、物理のエッセンスという有名な参考書を最初にやりましたが、その問題集を3周しても初めてその問題を見たかのような感覚で理解するには至らず苦労しました(これは物理のエッセンスが悪いというよりは、相性が悪かったという話に過ぎませんが)
しかし、このままではまずいと思った私は、他の問題集に切り替え、それからはスイスイと理解できるようになり物理を得意にすることができました。おそらく、このような経験は受験生なら大なり小なりあると思います。
今回は、このような経験をしたり、たくさんの受験生を見てきたSoRaの塾長が考える、自分に合った問題集の選び方のポイントを3つお伝えします。
最初の時点で半分くらいは解けるものを選ぶ
その問題集に取り組む前の段階で、半分くらいの問題は解けるようなレベルの問題集が理想です。逆に、全ての問題に全く歯が立たないような問題集を選ぶのは避けましょう。
理由は、半分くらい解けるレベル感だとシンプルにモチベーションを維持しやすいからです。あと一歩で正解に辿り着けそうな問題は、あと少し頑張ればできそうと思えるので楽しく取り組むことができます。
また、半分くらい解けるような難易度の問題集だと、新たに入ってくる情報量が適度であるため、記憶にも留めやすく成長の糧にしやすいです。
逆に全ての問題に歯が立たないような問題集を選んでしまうと、1問進めるのにも一苦労で、新たに入ってくる情報量も多いがゆえに、情報を処理しきれず消化不良になってしまうことがあります。
そうすると、各情報の重要度が分からなくなってしまい、結果に直結するような本質を掴むことが難しくなってしまうのです。
情報が入ってきやすいレイアウトや文体のものを選ぶ
2つ目は、これは少し感覚的なものになってしまいますが、パッと見たときに見やすいと感じるかどうか、読みやすいと感じるかどうかも重要なポイントです。
どんなに良問が載っていて素晴らしい解説がついている問題集でも、そこから問題や解説の意図を読み取ることができなければ、その問題集の価値を十分に感じることはできません。
要は、問題集に何が書いてあるかも大事である一方で、そこからどれだけ吸収できそうかも大事なのです。
その問題集のレイアウトや文体が読みやすいかどうかは、他の人がどう感じるかは関係ありません。自分がどう感じるかが一番大事です。読みやすいと言われている問題集でも読みにくいなと感じたら、無理に使っていく必要はありません。
もちろん、ある程度、我慢して使っていれば読みにくいレイアウトや文体でも慣れてきて使いやすくはなってきます。少し読みにくさを感じる程度であれば、少し我慢して使ってみて、慣れそうかどうかを見極めるのも一つの手です。
無理のないペースでいつ終わるかを考える
最後は、問題集を選ぶ上で多くの人が抜けているなと思う視点なのですが、どんなに良い問題集でも、受験までにそれをモノにできなければ意味がありません。
つまり、問題集を選ぶ上で、その問題集をどれくらいに終えることができるかを考える必要があります。具体的には、自分がその問題集をいつまでに仕上げたいのかを明確にして、そこから1日何問ずつくらい解けば間に合うのかを計算しましょう。
また、ここで注意したいのが、1日何問ずつやるかを計算するときに、自分がマックスでやれる量を想定して考えないことです。
実際の生活では、誘惑に駆られたり、部活で疲れてできなかったり、テスト勉強があったり、体調を崩してできなかったりと、さまざまな予定通りにいかない要因があります。その中でマックスの量を常にやり続けるのは不可能なのです。そのことをついつい人間は忘れてしまいがちですが、、(こんなことを書いている私もよくやってしまう)
だから、そもそも予定通りにマックス量やれるわけがないという前提のもと、余裕を持って出来そうな問題数が載っている問題集を選ぶと良いです。
もしどうしてもやりたい問題集があまりにも問題数が多い場合には、章や単元ごと、レベルごとに区切って考えてみるのも良いです。
まとめ
自分に合った問題集の選び方ということで、どの問題集がいいかというよりも、その問題集を使いこなせるのかという視点で主に解説をしました。しかし、今回話したことは多くの人が忘れているポイントだと思います。
今回紹介した3つのポイント
- 最初の時点で半分くらいは解けるものを選ぶ
- 情報が入ってきやすいレイアウトや文体のものを選ぶ
- 無理のないペースでいつ終わるかを考える
を意識してぜひ自分に合った問題集を選んでください。
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