大学受験で過去問はいつからやるべきか?→まずはGWに一回解いてみて!

「過去問っていつからやるべきですか?」
「いつ頃から過去問演習に入るべきですか?」


そんな質問をよく耳にします。

正直な話、「早いに越したことがない」が正解になります。

でも、早いに越したことがないからといって、今過去問をやっても解けるわけがありません。

じゃあどうしたらいいのか、という話になるわけですが、そんな受験生にお伝えしたいのは、


ゴールデンウィークにまず過去問を解いてみましょう


ということです。



なぜGWなのか。



まず過去問を解く目的をはっきりとさせましょう。

目次

過去問を解く目的

過去問を解く一番の目的は、今やっていることと実際の試験本番との距離感を感じるためです。

もちろん、試験直前の過去問演習になると、時間配分を調整したり、傾向を知ったりすることも目的になります。ただ、一番の目的は、今の自分と試験本番との距離感を測ることです。

これはGWだろうが、試験直前だろうが変わりません。

まずは過去問を通じて、自分がどの位置にいるかを知ることが何より重要になります。


特に、GWでは大学受験の勉強をしていると、やることが膨大にありすぎて、逆に自分が何をやっているのかわからなくなる時期でもあります。目の前のことに一生懸命になりすぎるが故に、今やっている勉強が実際の試験本番にどうつながっていくかが見えにくいのです。

なので、GWに一度過去問を解くことで、体感として志望校までの距離感を掴んでおくことが大事になります。

もしGWに過去問を解くのが時間的に難しかったり、難易度的にさすがに厳しそうだと感じたら、ちらっと見て問題を読むだけでも構いません。距離感を掴むことが目的なので、解くまで至らずとも、問題を見ておくだけでも十分に効果的です。

過去問はどこで手に入れる?何年の問題を解くべき?どこまで出来たらいい?

過去問は東進データベースというサイトで、有名な大学の過去問は見ることができます。
もし志望校の問題や解答が載っていなければ、去年の赤本などで良いので、市販されているものを購入しましょう。

GWに解く年度は古すぎなければ(直近3年以内くらいであれば)、いつの問題を解いても構いません。

「傾向が最新のものを知りたい」
「新しいものはなるべくとっておきたい」

などいろいろと考え方はあると思いますが、現状との距離感さえつかめれば、どの年度を解いても構わないのです。

また、目的を考えれば分かることですが、出来も気にしなくて良いです。GWに解いてそこそこ解けるのであれば、現役生ならもっと上を目指せるはずです。

GWに過去問解くときに確認しておくべき2つのこと

上記のことを注意した上で、特に見てほしいポイントが2つあります。これらのポイントを意識するだけで、体感で距離が分かるようになるだけでなく、具体的に今の自分と志望校との距離を知ることができます

合格者平均点に届きそうかを見る

自分の点数が合格者平均点とどれくらい差があるかを見ましょう。赤本には合格者最低点が載っていますが、あくまでも見るべきは、「合格者平均点」です。

合格者平均点は大学のHPに載っています。「大学名 入試データ」で検索すると合格者平均点や志願者数が載ったデータを確認できると思います。場合によっては科目別の平均点も出ていることもあります。

もしデータが載っていなかった場合には、合格者最低点に1割分(300点満点なら30点分)を追加しましょう。

なぜ合格者平均点なのかというと、合格不合格はある程度運も絡んでくるからです。合格者最低点を基準にしていると、その運が下振れた場合に合格できません。

当日の問題との相性や、解いたことがある問題が出てくるかなど、一発勝負だからこそ、どうしても運に左右されるところは少なからずあるので、運になるべく左右されないように現段階では合格者平均を目指すのが大事になります。

これまでやってきた勉強が試験問題に通用しているかを見る

もう一つ大事な観点として、これまでやってきた勉強が試験に通用しているかを見ることです。たとえば、これまでやってきた数学の範囲の問題が解けるのか、解けなかったとしても解説を見たら何をやっているのか分かるのかなどを見てみましょう。

やっている範囲なら試験の問題の難易度も比較的正確に知ることができると思います。その中で解けそうだという手応えがあるかどうかが重要です。解けそうな手応えというのは、たとえば、

「この公式の使い方が分かれば、解けるところまで行けそうだった」

「解けなかったけども、演習すれば解けるようになりそう」

「英語の問題は解けなかったけど、わからない単語はほとんどなかった」

など、進歩を感じられていたら良いと思います。

一方で、他のやっていない分野と同じようにしか問題を感じることができなかったら危険です。今やっている自分の勉強が間違った方向に進んでいる可能性もあります

もちろん、現段階で自分の実力と試験問題で大きく差がある場合は、正しい勉強が出来ていてもそのように感じることもあるので、一概に間違っていると言えるわけではありません。ただ、その可能性も考慮した上で自分の勉強を振り返ることが大事です。

まとめ

結局のところ、過去問を解くこと自体は合格するための手段に過ぎません。理論上は過去問を解かなくたって合格することはできます(実際滑り止めの大学で過去問を解かずに合格した生徒は何人か知っています。できれば避けたい事態ですが…)

GWなら、今やっている自分の勉強と試験本番の問題とを結びつけて、どのくらい差があるかを知るために過去問を解きます。

その際に、出来は気にしなくてよいので、合格者平均点との差や、今やっていることでちょっとでも通用している部分があるかを見て、具体的に差を分析しましょう

常に自分が何に向かって勉強しているかを明らかにするためにも、ぜひGWに過去問を解いてみてください。
その中で悩むことがあれば、SoRaでは無料相談を承っています。勉強での悩み事があればお気軽にご相談くださいませ。

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この記事を書いた人

百瀬 浩市のアバター 百瀬 浩市 理系のための大学受験塾SoRa 代表/塾長

埼玉県立所沢高校を卒業。現役で東京農工大学工学部に入学。(その他、東京理科大学理学部、明治大学理工学部、芝浦工業大学工学部、東洋大学理工学部にも合格)
大学在学中に大手予備校にて指導経験を積む。大学卒業後、地元の個別指導塾にて教室長を務めたのち、理系のための大学受験塾SoRaを立ち上げて現在に至る。

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