中高一貫校で落ちこぼれた子達が再び輝くために

SoRaにはいろんな子達が来るが、そんな中でも、世間的に頭が良いとされている学校に行っていて、その底辺に沈んでしまっている層の子達が一定数いる。

特に、首都圏で中学受験をして偏差値の高い学校に入ったものの、その中で埋もれてしまい、いわゆる「深海魚」となってしまった子達だ。

その子達はもともと中学受験で志望校合格を果たし、周りから期待を受けて育ってきた。

しかし、晴れて入学した学校が優秀が故に、その中では成績が落ちていく。周りからの期待に応えられていない自分を無意識的に感じるようになり、自分の趣味や部活に精を出して現実逃避に走る。さらに成績が悪くなるので、余計勉強から遠のく。そんな悪循環を抱えた子達だ。

そして、様子を見かねた保護者様から、自学自習を掲げているSoRaのコンセプトに共感頂きお問合わせを頂くという流れだ。だから、SoRaにはそういった生徒さんが実は多かったりする。

そういった子達を見ていて思うのは、現実逃避をすることもまた必要なプロセスなのだということ。

子供たちは現実逃避というより、今の自分の状態が嫌だから目を背けているだけであって、ある種生きていく上で必要な防衛手段なのだと思う。そもそも、どんな人でも勉強をずっとすることはできない、自分の精神衛生をよくするためにも、一度冷静になるためにも、勉強から離れる時間は大なり小なり必要なのである。

でも、その子達は深海魚であっても賢いから、自分がそうやって目を背けているだけだというのも何となくわかっている。このまま行ってもジり貧になることも分かっている。だから、彼ら彼女らは、もう一度目を向けるチャンスを欲しているに過ぎない

SoRaでは、この子達がもう一度勉強に目を向けられるように、一緒にスタート地点まで降り立って並走していく。思っていたよりも勉強の世界は怖くないのだということを教える。最初の一歩は誰しもが怖い。

だけど、それを一緒に一歩ずつ歩んでいくことで、「分かる・できる・解けるってこういう感覚だったけな」というのを思い出してもらう。そうやっているうちに、気付いたら勝手に彼ら彼女らは、走り出していってしまう

その先にまだ自分の知らぬ山や谷があることは知らないが、そんなものは知らなくて良い。そのまま走り出して、また詰まったらまた一歩ずつ乗り越えていけばいいだけなのだ。

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この記事を書いた人

百瀬 浩市のアバター 百瀬 浩市 理系のための大学受験塾SoRa 代表/塾長

埼玉県立所沢高校を卒業。現役で東京農工大学工学部に入学。(その他、東京理科大学理学部、明治大学理工学部、芝浦工業大学工学部、東洋大学理工学部にも合格)
大学在学中に大手予備校にて指導経験を積む。大学卒業後、地元の個別指導塾にて教室長を務めたのち、理系のための大学受験塾SoRaを立ち上げて現在に至る。

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