数学って何のために学ぶの?理系専門塾の塾長の答え(暫定版)
この質問、たまに生徒から飛んできます笑
そして、SoRaでは講師研修の一環として、「もし生徒から聞かれたらなんと答えるか?」という問いを講師達に投げかけている。
その答えは、講師によってさまざまだから面白い。
数学が世の中でどのように役立っているのか、具体例を挙げながら説明する人
数学を学ぶことで論理的思考が身に付き、他のことに応用がきくいう人
世の中を生きていく上で、知っていたら得する場面があるという人
数学なんて知らなくても生きていけるど、受験科目として定められているわけだから、やるしかないんだという人
人によって答えは本当に違う。
先生達がどんなことを言うのか、逆の立場だったらスゲー嫌だなと思いつつ、実は研修の楽しみの一つとなっている笑
ただ、その研修では、「この問に答えはないから自由に答えていいよ」と言っているし、実際、明確な答えがあるわけではないと思っている。
けども、最近、自分自身生きていて、この質問に対しての答えがふと降りてきた。
それは、
「数学を学ぶことで世の中に対しての解像度が上がる」
ということだ。
解像度という言葉が個人的にはしっくり来ている。
このように言うと、「数学を通して論理的思考が身につく」という論と似ているのでは?と思うかもしれない。
だが、正確にはちょっと違う。
数学を通して身につけた思考を他のものにも当てはめることで、ものの見え方が変わる、そこに大きな価値があるのでは?と思うのだ。
斬炎ながら、数学が日常生活で直接役立つことは滅多にない。
大学受験の塾をやっていなければ積分なんて、大学卒業したらほぼやらない理系の人が大半だろう。
けども、数学を学んで条件を整理したり、試行錯誤したり、論理的に考えたりする、あの感覚が意外と日常生活でもあるような気がしている。
これは意識的に見てみた場合の話だが、その思考フレームで他の物事を見てみると、これまであまり意識していなかったことが見えたり、重要ではないと思っていたことが重要なんじゃないかと思ったり、見え方が変わる瞬間がある。
その瞬間に、解像度が上がっているように感じるのだ。
もちろん、無意識下でもその思考フレームは働いているのだろう。
そうすると、大学生の時に今くらい解像度が上がってないと、おかしな話な気もするが、おそらく大学生の時点では世の中そのものが見えていなかったのだろう笑
今になって、少しずつ世の中が見えるようになってきて、数学で培った力を使えるようになったのかも。
数学自体が直接何かするわけではないけど、学ぶことに価値がある、それを言語化してみたという話でした。
うん。高校生にはなかなか伝わらない内容かもしれない、、笑